骨粗鬆症に効果があるメラトニン‼メラトニン分泌を促す方法とは?

健康

※2026年9月に最新情報へ見直し

年を取ってくると心配になる病気の一つが骨粗鬆症です。骨粗鬆症が進むと骨折の危険が増し、場合によっては寝たきりにつながることもあります。その対策として研究が進められているのがメラトニンです。どのような働きがあり、骨粗鬆症とどう関係しているのか見ていきましょう。

メラトニンは骨粗鬆症を抑制するのか

骨粗鬆症は、骨を壊す「破骨細胞」の働きが、骨を作る「骨芽細胞」の働きを上回ることで骨量が減ってしまう状態です。破骨細胞が過剰に活性化すると骨粗鬆症が進行し、大腿骨骨折などを引き起こして歩行が困難になることもあります。骨粗鬆症を予防し、骨折のリスクを軽減するには、この破骨細胞の過剰な活性化を抑えることが重要になります。

そこで近年注目されているのが、脳から分泌されるホルモン「メラトニン」です。研究によると、メラトニンには破骨細胞の分化・機能を抑制する作用があるとされ、金沢大学の研究チームは、メラトニンがカルシトニンというホルモンの産生を促し、そのカルシトニンが破骨細胞を抑制する仕組みを報告しています。メラトニンには骨代謝への関与のほか、抗酸化作用や、認知機能の維持への関与も示唆されています。ただし、これらは主に基礎研究・動物実験の段階の知見であり、メラトニンのサプリメントなどが骨粗鬆症の治療薬として確立されているわけではありません。すでに骨粗鬆症と診断されている場合や、骨折リスクが高いと言われている場合は、自己判断で対策を済ませず、医師の指導のもとカルシウム・ビタミンDの摂取や適切な治療を受けることが大前提です。

メラトニン分泌を増やす方法とは

メラトニンは夜、眠っている間に分泌されるホルモンです。理想的な分泌サイクルは、夜22〜23時頃から増え始め、明け方の3〜4時頃にピークを迎え、朝10時頃には分泌がほぼ終わるといわれています。メラトニンをしっかり分泌させるポイントは、次の2つです。

・太陽の光を浴びる時間帯
・太陽の光を浴びる量

人は朝に太陽の光を浴びることで体内時計をリセットするようにできており、光を浴びてから14〜16時間後くらいにメラトニンの分泌が始まるとされています。つまり、自分の就寝予定時刻から逆算して朝の光を浴びる習慣をつけることで、効率よくメラトニンの分泌を促すことができるわけです。また、浴びる光の量が多いほどメラトニンの分泌が促されやすいともいわれていますが、必ずしも直射日光を浴びる必要はありません。曇りの日の柔らかい光でも、30分ほど浴びれば十分な効果が期待できるとされています。朝起きたら日光を浴びる習慣をつけるだけでも、メラトニンの分泌を後押しし、骨の健康を支える生活習慣の一つになるでしょう。

まとめ

骨粗鬆症は破骨細胞の過剰な活性化を抑えることで予防が期待でき、そのカギを握る候補の一つとして研究が進んでいるのがメラトニンです。メラトニンは夜、眠っている間に作られるため、しっかりとした睡眠時間を確保することが大切です。また、効果的に分泌を促すためには、朝30分ほどの日光浴を習慣にするのがおすすめです。すでに骨密度の低下や骨粗鬆症を指摘されている方は、生活習慣の工夫とあわせて、必ず医師に相談しながら適切な治療を受け、元気な老後を目指しましょう。

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