※2026年9月に最新情報へ見直しました。

赤ちゃんはよく便秘になります。そのたびに小児科に行って薬をもらったり、綿棒浣腸をしたりと大変です。そんな赤ちゃんの便秘対策の一つとして取り入れやすいのがブロッコリーです。食物繊維をはじめ便通に関わる栄養素を含み、えぐみが少なく甘みがあって食べやすいため、離乳食にも向いている野菜です。
◆なぜ便秘気味の赤ちゃんにブロッコリーが良いと言われるの?
ブロッコリーには、食物繊維・ビタミンB群・ビタミンCが多く含まれています。食物繊維は便のかさを増やして腸を刺激し、ビタミンB群は糖質・脂質の代謝を助けてぜん動運動を支える働きがあるとされます。ビタミンCには抗酸化作用があり、免疫や腸内環境を整える栄養素の一つとして知られています。ただし、便秘の原因は赤ちゃんによってさまざまで、ブロッコリーを食べれば必ず解消するという単純なものではありません。水分摂取量、離乳食全体の食物繊維量、運動量なども合わせて見直すことが大切です。
◆いつから、どんな調理で与えられる?
厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」(2019年改定版)に基づく目安では、離乳食初期(生後5〜6か月頃)からブロッコリーの穂先を使うことができます。芯や茎は繊維が硬いため初期は避け、まずは穂先を柔らかく茹でてから使いましょう。
・初期(5〜6か月頃):穂先を柔らかく茹でてすり潰し、なめらかなペースト状にして少量から。
・中期(7〜8か月頃):舌でつぶせる硬さまで茹で、粗みじん切りに。
・後期(9〜11か月頃):歯茎でつぶせる硬さに調整し、粒感を残してもOK。
・完了期(12〜18か月頃):小房のまま、または大人用の取り分けで。
電子レンジ加熱やゆで汁を使ってとろみをつけると食べやすくなります。ご飯やパン、他の野菜に混ぜると飽きずに食べてくれることも多いです。冷凍保存する場合は、加熱後に小分けして冷凍し、1〜2週間を目安に使い切りましょう。
◆気をつけたいポイント
ブロッコリーのつぼみ部分は傷みや栄養価の低下が早いので、購入後はできるだけ早めに調理し、変色や傷みが見られるものは赤ちゃんに与えないようにしましょう。
また、ブロッコリーなどアブラナ科の野菜には「ゴイトロゲン(goitrogen)」と呼ばれる、体内でのヨウ素の利用を妨げる可能性がある物質がわずかに含まれることが知られています。ただし、厚生労働省eJIM(「統合医療」情報発信サイト)によると、この影響が懸念されるのは主にヨウ素摂取量が不足しがちな地域の場合であり、海藻を日常的に食べる日本の食生活では、通常量のブロッコリーを食べることによる健康影響は基本的に心配ないとされています。過度に不安がる必要はありませんが、気になる場合は海苔やわかめなど海藻類も合わせて取り入れるとバランスが取りやすくなります。
◆こんな時は自己判断せず小児科へ
赤ちゃんの便秘は食事の工夫で改善することも多い一方、次のようなサインがあれば食事だけで様子を見ず、早めに小児科を受診しましょう。
・排便が5日以上ない、または機嫌が悪く苦しそうにしている
・便に血が混じる、コロコロと硬い便が続く
・お腹が張って苦しそう、嘔吐を伴う
・体重の増え方がゆるやかになってきた
綿棒浣腸を頻繁に繰り返さないと排便できない状態が続く場合も、自己流で対応を続けず医師に相談してください。
◆まとめ
ブロッコリーは食物繊維やビタミン類を含み、離乳食に取り入れやすい野菜の一つです。月齢に合わせた形状で調理し、他の食材や生活習慣(水分・運動)と合わせてバランスよく取り入れることで、赤ちゃんの便通の助けになることが期待できます。離乳食が始まる前の月齢であれば、授乳中のお母さん自身が野菜をバランスよく食べることも赤ちゃんの栄養につながります。心配な症状があるときは無理をせず、かかりつけの小児科に相談しながら進めていきましょう。

