※この記事は2026年8月に最新のガイドライン(環境省「熱中症環境保健マニュアル」、日本救急医学会「熱中症診療ガイドライン2024」など)に合わせて内容を見直しました。
レジャーやイベントで楽しみの多い夏ですが、気をつけたいのが熱中症です。重症化すると命に関わります。初期のうちに気づいて対処できれば重症化を防げます。初期症状、なりやすい環境、そして熱中症になってしまった時の対処法を解説します。
熱中症の初期症状は?
熱中症は重症度によってⅠ度(軽症)・Ⅱ度(中等症)・Ⅲ度(重症)に分けられます(2024年のガイドラインではさらに重いⅣ度も追加されました)。初期にあたるⅠ度では、次のような症状が出ます。
・めまい、立ちくらみ
・生あくび、大量の汗
・手足や腹筋がつる(こむら返り)
・頭痛、吐き気
最初に「なんだかふらふらする」「めまいがする」といった感覚に襲われ、対処しないと頭痛や吐き気に進むことが多いようです。呼びかけへの反応がおかしい、まっすぐ歩けない、意識がもうろうとするのはⅢ度以上のサインで、ためらわず救急車を呼ぶ段階です。
自分のいる環境をチェック
熱中症になりそうだと思ったら、まず自分の置かれた環境を確認します。
・気温はどの程度か
・湿度はどの程度か
・作業や運動で無理をしていないか
・服装は環境に合っているか
気温が高い場所に日よけなしで長時間いる、汗をかいているのに水分を摂っていない、休憩を取らずに動き続ける――こうした状況は危険です。環境省は暑さ指数(WBGT)が高くなる日に「熱中症警戒アラート」(2021年から全国運用)を、とくに危険な場合は「熱中症特別警戒アラート」(2024年運用開始)を発表しています。前日・当日に発表されていないか確認し、出ている日は外出や運動を控えめにしましょう。
熱中症になった時の対処法
1. 涼しい場所へ移動する
エアコンの効いた室内や車内へ。近くになければ日陰で横になり、衣服をゆるめて安静にします。
2. 体を冷やす
首の両脇、わきの下、脚の付け根を保冷剤や氷のうで冷やします。可能なら肌に水をかけてうちわや扇風機で強くあおぐと、より早く体温が下がります。重症が疑われる場合は、冷たい水に体を浸ける方法がもっとも効果的です。
3. 水分と塩分を補給する
汗で塩分も失われているため、水だけでなく塩分も一緒に摂れる経口補水液が最適です(スポーツドリンクでも可)。ただし、反応が鈍い・応答がおかしい・自力で座って飲めない場合は、無理に飲ませないでください。誤って気道に入る危険があります。その場合は体を冷やしながら、すぐに119番通報します。
4. 受診・救急要請の目安
水分を自力で摂れない、意識がはっきりしない、体温が高く汗が出ていない、休んでも症状が改善しない――いずれかがあれば、ためらわず救急車を呼びましょう。
以上に気をつけて、夏のレジャーやイベントを安全に楽しんでください。

