自律神経失調症という病気をご存知でしょうか?
初めは暖房の中にいて顔が熱くなるけど手足の指は冷えている、手足が痺れる、夜中に何度も目が覚めてしまう等、ちょっとした身体の変化を感じる程度だったのが、高血圧や不整脈、不眠といった症状に移行し、それが心筋梗塞や脳卒中、顔面神経麻痺、うつ病等、時には命に関わる病気を引き起こしてしまう可能性がある怖い病気なのです。
そうならない為にどうやって向き合い、治していくのかをご紹介したいと思います。
◆方法は症状や原因によって変わっていく
自律神経失調症の原因は日頃のストレスが大きく関係しています。
例えば、自律神経失調症になりやすい職業の1つは意外な事に病気の人のお世話をしている看護師等の医療従事者です。
看護師は日勤、夜勤の2交代、若しくは日勤、準夜勤、深夜勤の3交代のローテーションで仕事をしている上に、毎日、命の現場で戦い、更に人間関係も看護師同士だけではなく、患者さんとも構築していかなければなりません。
ざっと挙げただけで大きく3つのストレスが絡んでいるのが分かりますか?
その他にプライベートもありますので、そちらのストレスも加味し、様々なストレスを浴びてしまい、身体のバランスが乱れて自律神経失調症を発症してしまうのです。
このように自律神経の乱れは複数の原因が絡み合っているケースが多いです。
よって、症状や原因に合わせ、身体と心の両方から働きかけ、生活環境を見直し、改善していく必要があります。
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◆今、原因となっているストレスがわかりますか
夜更かし、職場や近所の人間関係、閉経等、あらゆる面で私達は日頃からストレスに直面しています。
その生活を続けると自律神経失調症の症状は悪化していきます。
先ずは自分の生活習慣と向き合うのが自律神経失調症を治す第一歩です。
また、複数の原因が絡み合っています。
自分の身近な人に理解者を見つけて話を聞いてもらい、時には専門家によるカウンセリングを受けて自分のストレスと向き合い、なぜ自律神経失調症になってしまったのかを知る必要があります。
それによって自分がどうすれば治るのかが見えてきます。
◆規則正しい食事と適度な運動
自律神経失調症を改善する為に転職や引っ越し等で環境を変えるのは難しいですので、先ずは食生活と運動する習慣を付けていきましょう。
たんぱく質やビタミン、ミネラル、食物繊維、発酵食品をしっかり摂るとストレスに負けない体づくりができますので、野菜や果物を意識して摂るように心がけましょう。
例えば、普段の食事にお味噌汁やサラダを加えたり、デザートに果物を食べるだけでも違います。
1日3食、ファーストフードやジャンクフードは控えて、バランス良く摂るようにしましょう。
次に運動です。
自律神経失調症には有酸素運動が効果的で、無理のない程度に行うと症状が改善します。
目安は1日20~30分程度です。
太陽は体内時計をリセットしてくれるという自律神経失調症には大事な役割を果たしてくれるので、屋外で運動すると良いでしょう。
大事なのは頑張り過ぎない事、そして継続する事です。
◆こんな食事も試してみて!!
お酢、レモン、唐辛子、わさび、梅干し等も適度に摂取しましょう。
すっぱい、辛い、苦いと感じる物は身体にとって「嫌な物」ですが、これらを感知すると身体は必死に排出しようとして副交感神経が働く仕組みになっています。
ただし取り過ぎには注意しましょう。